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Kazuhiro MUSASHI 2019-04-20 13:03:48 +07:00
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> ところが織田信長やナポレオンがそうであるように、敵に倍する兵力と火力を予定戦場に集めて敵を圧倒するということが戦術の大原則であり、名将というのはかぎられた兵力や火力をそのように主決戦場にあつめるという困難な課題について、内や外に対しあらゆき駆け引きをやり、いわば大奇術を演じてそれを実現しうる者をいうのである。あとは「大軍に兵法なし」といわれているように、戦いを運営してゆきさえすればいい。
兵站の考え方というのは、「小部隊をもって奇策縦横、大軍を翻弄撃破する」とは相入れず、いかにして「敵に倍する兵力と火力を予定戦場に集め」、現実的に運営していくかということを考えていくことだと思っています。
兵站の考え方というのは、「小部隊をもって奇策縦横、大軍を翻弄撃破する」とは相入れず、「必要なものを」「必要な時に」「必要な量を」「必要な場所に」手配するということを現実的に進めていくことだと思っています。
現実的に運営していくっていうのは、たとえば広告会社がイベントを実施するときは、集客数から見込んでまずはトイレを設置する数を決めるとか、そういうことです。
現実的に進めていくっていうのは、たとえば広告会社がイベントを実施するときは、集客数から見込んでまずはトイレを設置する数を決めるとか、そういうことです。人は必ずトイレに行く。そこを無視しない。
物語は未知の知的生命体のものと思われる無人衛星が発見され、いかにして人類側が対応していくのかといったことを兵站の観点から描いていきます。
## 気になった部分
シビリアンコントロールについて:
> 「タオならわかると思うけど、戦争は最後の手段よ。戦略が失敗した結果なの。そして戦略は政治が立案し、実行する。それがシビリアンコントロールじゃないの?」
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> 忘れないでね。タオ。中央の執政官の采配が失敗したら、辺境にいる私が死ぬことになるのよ」
英雄の誕生とは、兵站の失敗:
> 「必要なことは補佐の権限の範囲で全部やれ。責任は私が取るから、派遣艦隊兵站監の名前を全面に出していい」
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あのプロパガンダで描かれた降下猟兵部隊第七中隊が精鋭である根拠は、困難にもくじけない精神性だけであり、それが奇跡を生んだように描かれている。勝利への不屈の闘志みたいな精神論だ。たしかに戦意向上や士気を高める上では、それは必要だろう。しかし、あのプロパガンダによって、我々は大きなツケを払わされることになるだろう:
> 「降下猟兵第七中隊は降下猟兵部隊の中で、戦術研究や装備の実戦テストも行う精鋭部隊だ。全員が基本戦術や戦技に対する豊富な知識と経験を有している。プロ中のプロだ。そうした精鋭だからこそ、演習や実験で起こる想定外の事態にも適切に対処できる。
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> だから、あのガイアスとの想定外の戦場で死傷者も出さず、作戦目的を達成できた。