+++ title = "MetabaseでGeojsonを用いたカスタムマップを利用する" date = 2020-03-01T09:15:53+08:00 description = "オープンソースのお手軽BIツール・Metabaseで自分で作成した白地図上にデータを可視化できるようになっていたようなので、試してみました" categories = ["Visualization"] tags = ["metabase"] author = "kazu634" images = ["ogp/2020-03-01-how-to-use-metabase-geojson.webp"] +++ オープンソースのBIツール・[Metabase](https://github.com/metabase/metabase)をアップグレードしたところ、Geojsonを用いて、自分で用意した地図上にデータの可視化ができるようになっていました。 楽しそうだったので、東南アジアのGeojsonを作成して、データの可視化にチャレンジしてみました。 ## Geojsonとは [GeoJSON - Wikipedia](https://ja.wikipedia.org/wiki/GeoJSON)によると、以下のような説明がなされています: > **GeoJSON**[1]は [JavaScript Object Notation](https://ja.m.wikipedia.org/wiki/JavaScript_Object_Notation) (JSON) を用いて空間データをエンコードし非空間属性を関連付ける [ファイルフォーマット](https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%88) である。 属性にはポイント(住所や座標)、ライン(各種道路や境界線)、 ポリゴン(国や地域)などが含まれる。 要するに、緯度・経度情報をまとめて、地図上に図形を描画する元データ…みたいなものと思っていただければいいかと思います。この緯度・経度情報に国境の情報を入れてあげれば、任意の地域の白地図を作成できます。 ## Geojsonの作成 元となるGeojsonデータはGoogleで検索すると、たくさん出てきます。これをいじくり、作成してみました。[Gist](https://gist.github.com/kazu634/0894e86b52340aa677dd2ebb63acd553)に貼り付けてあります。 工夫した点としては、[Metabase](https://github.com/metabase/metabase)から参照できるように、プロパティとして以下を指定しています: - name: 国名 - short: 国名の短い名前。こことデータベースのカラムで指定された国名コードが一致してたら、地図上にプロットされる [Gist](https://gist.github.com/kazu634/0894e86b52340aa677dd2ebb63acd553)にGeojsonを貼り付けると、自動的に地図上に表示してくれます。私の場合はこのようになりました: Screenshot 2020-02-29 at 8.42.47 PM 個人的な都合で、東南アジア各国だけでなく、インドと台湾も含めております。また、シンガポールは点にしか過ぎなくなるため、ベトナムとフィリピンとマレーシアの間の領域をシンガポールとしました。 ## Metabaseでの設定 [Metabase](https://github.com/metabase/metabase)での設定方法を説明します。 ### 地図の登録 以下のように指定してあげます。まずは[Metabase](https://github.com/metabase/metabase)の管理画面を表示させます: Untitled 以下の画面が表示されるので、左側のメニューから`Maps`をクリックし、表示される画面から`Add a map`をクリックします: Untitled そうすると以下のような画面が表示されます: Untitled 必要事項を入力していきます: Screenshot 2020-02-29 at 8.26.42 PM ### 作成した東南アジア地図を用いる 地図を作成する際に、`Region map`を指定し、先程追加した`Region map`である`South East Asia`を指定します。BIツールが参照するデータベースのカラムにはGeojsonで定義した国コード (= short) と同じものが入力されていることを確認した上で、国コードが格納されているカラムを指定してあげます: Screenshot 2020-02-29 at 8.45.26 PM ## 可視化の結果 このような形で可視化できるようになりました: Screenshot 2020-02-29 at 8.44.42 PM ## まとめ 地図による可視化はチャレンジしてみたかったのですが、[Metabase](https://github.com/metabase/metabase)による可視化は自分でGeojsonを作成することができるため、カスタマイズが可能で色々と試してみたくなります。 ## 参考 - [Metabaseをお試しで使ってみた](https://blog.kazu634.com/labs/linux/2018-07-02-play-with-metabase/)