--- title: 就職する理由 author: kazu634 date: 2008-01-14T15:04:05Z categories: - 引用 tags: - book ---

 ネガティブなコメントだなぁ…と思うものの、気持ちはわからなくもなかったりして。

同じ事務でも、明るい市場でやるのと暗い市場でやるのではだいぶ生活の満足感が異なるはず。

なので私は「仕事」だけでなく「仕事環境」も重要視したいんです。

病院でフランス料理を食べるよりは

ディズニーランドでおにぎりを食べたい派です。

(あ、研究界が病院だと言いたいわけではなく。確かに院は病んでますが)

過去20年間目指してきた科学者への道を絶つことに抵抗がなかったのかと言えばウソになります。

(過去20年は言いすぎかな。でも3歳の時点で既に父親から『ハーシェルの銀河』という言葉を刷り込ませられ、幼稚園の時には「将来は天文学者」と言っていたのは覚えているので、あながちウソではあるまい)

しかし、私が知りたいことはそもそも科学に限りません。

政治・歴史・経済・文化・宗教・・・

人間の営みの一環として科学を見るなら、むしろ科学界にいてはいけないとも思いました。

あと、「会社でも辛いことはたくさんあるよ。僕の同期でもうつ病で休んでる人を3人知ってるし」

なんて話を聞きますが、それがどうしたと。

私が知っているだけでも、うつ病or失踪で姿を見せない院生が5人いますが?

企業人から聞く「苦労」の多くは、

(1)将来の成長に必要な苦労か

(2)研究界にいても被る苦労 

のどちらかです。

それなら私は(1)を選びたい。

(2)にしたって、将来性と給料のバックアップのある環境で受けるストレスなら、いくぶんマシではないかと。

就職することにした理由:生命の理解、そして「理解」の理解。