--- title: 杉本博司・「時間の終わり」 author: kazu634 date: 2005-11-04 wordtwit_post_info: - 'O:8:"stdClass":13:{s:6:"manual";b:0;s:11:"tweet_times";i:1;s:5:"delay";i:0;s:7:"enabled";i:1;s:10:"separation";s:2:"60";s:7:"version";s:3:"3.7";s:14:"tweet_template";b:0;s:6:"status";i:2;s:6:"result";a:0:{}s:13:"tweet_counter";i:2;s:13:"tweet_log_ids";a:1:{i:0;i:2147;}s:9:"hash_tags";a:0:{}s:8:"accounts";a:1:{i:0;s:7:"kazu634";}}' categories: - つれづれ ---
森美術館では、杉本博司による「時間の終わり」と題した展示が行われていたので、これも見学してきました。
杉本博司【注1】は世界的に有名なフォトグラファーなんだと思います。彼の名声とか評価というものを全く知らなかったのですが、杉本博司が一流のアーティストであることはわかりました。一番最初の展示で、数学的な世界を図形的に示した模型を、彼は芸術と再定義しました。無機的な図形としか思えないものを、芸術と再定義し、なおかつそれを私たちに説得力あふれる提示の仕方をしていました。
これはかなり凄いことです。そこら辺にある数学的なモデルが芸術だと納得させているわけですから。普通の人ができることではないです。脱帽でした。
杉本博司(1948年生まれ)は、この30年間に世界のアートシーンにおける有数のアーティストとしての地位を確立してきました。彼の写真は、その完成された美によって私たちの心を瞬時に捉えます。また、時間、場所、文化や歴史を通して、物事の本質を追求する独自の視点は、つねに国際的な注目を集めています。
「杉本博司:時間の終わり」は、1975年から2005年に制作された杉本の代表的なシリーズが初めて一堂に会する回顧展です。森美術館で開催の後、ワシントンDCのハーシュホーン美術館・彫刻庭園ほかに巡回します。 現実と虚像の間を視覚が往来する《ジオラマ》や《ポートレート》、映画1本分の長時間露光による《劇場》、世界中の水平線を撮り続ける《海景》から、20世紀の代表的な建築を無限大の倍の焦点で撮影した《建築》、最近作の《影の色》、《観念の形》まで、新作・未発表作品を含む約100点を総覧いただけます。
また、写真や光から派生して、近年は建築空間にも強い関心を持つ杉本は《護王神社―アプロプリエイト・プロポーション》、《影の色》で被写体となる空間を自らデザインしたように、本展全体の展示デザインも手掛けています。 会期中《海景》を展示する漆黒の空間には、能舞台が配置され、杉本舞台美術による能公演も予定。 コラボレーションとして、サウンド・アートの分野で世界的に活躍する池田亮司によるサウンド・インスタレーションもお楽しみいただけます。 杉本博司の探求心と創造性の全貌を、「杉本博司:時間の終わり」で堪能していただけることでしょう。