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小説で英文学をやる人は | kazu634 | 2008-01-12 | /2008/01/12/_797/ |
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本の整理をしていたらReading Novelsがでてきた。こいつは同学年だけどかなり年上の先輩に教えてもらった本。うちのボスもかつて教えてもらっていた先生が「小説の中にある本文からどのような情報を読み解くことができるのか?」ということを解説している。
こいつの効用は、「小説を読むときに一般的にどのようなことが問題とされるのか?」そして「本文から上限としてどの程度の情報まで引き出してもかまわないと一般的に考えられているのか」ということが網羅的に解説されているということにあるのだと思う。読む際に興味関心が引かれるべきポイント、とっかかりのような「お約束」的なものの確認に使える。様々な読みの視点確認用の本ですな。
こいつで読み方を確認したら、後は批評理論の概説書を2~3冊読むことで、おおざっぱな英文学における小説批評の見取り図は頭の中に入ると思う。後は先行研究にあったたり、英語の読解力・速読力を磨いたりすべし。
当たり前だけど、先行研究と自分の考えの違いが説明できていないような論文は、読む側からすれば時間の無駄以外の何者でもないことを常に意識すべし。*1
*1:現在「批評的に重要と考えられている書物」の批評的手法は、批評家から見ればすでに「ダサイ」・「やり尽くされた」・「つまらない」と思われているからね。当たり前だけど。既存の方法と同じような方法論を用いるときは、既存の方法とあなたがやろうとしていることがどう違うのかを説明し、あなたの考えを defend する義務が あなた にあるのであって 読者 にはない。そこら辺を勘違いしてはき違えないように。ここが参考になる: 「転載、引用、盗用 区別のつかない人が意外に多い – 最終防衛ライン2」