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”What I Did this Summer”で気になった部分 kazu634 2005-10-22 /2005/10/22/_158/
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つれづれ

 Paul Graham氏のサイトにて、公開された”What I Did in This

Summer”を読んで考えたことを書いています。Paul

Grahamはベンチャー企業をはじめようと思っている人達に準備資金を与えていて、そうした人達に向けて言ったことをまとめたエッセーがこれです。ちな

みに、ベンチャー企業を立ち上げようとしている人達は大学生ぐらいの年代の人々でした。

 興味深かったのはこのあたりでした。

[. . .] the one thing they had in common

was that they all worked ridiculously hard. People this age are

commonly seen as lazy. I think in some cases its not so much that they

lack the appetite for work, but that the work theyre offered is

unappetizing. [ . . .]

As well as working hard, the groups all

turned out to be extraordinarily responsible. I cant think of a time

when one failed to do something theyd promised to, even by being late

for an appointment. [. . .]

I think the problem here is much the

same as with the apparent laziness of people this age. They seem lazy

because the work theyre given is pointless, and they act irresponsible

because theyre not given any power.

拙訳

[.

. .]

彼らベンチャー企業を立ち上げようとしている若者が共通に持っていたものは、彼らがみなばかげたほど一生懸命に働いたことだった。この年代の若者は一般的

に言って、怠惰だと思われている。私が思うに、いくつかの場合では、彼らが仕事への欲求に欠けているというのではなく、彼らに提供される仕事こそがつまら

ないということなのではないだろうか。[. . .]

一生懸命に働くことだけでなく、彼らはみな非常に信頼できるようになった。私は今では、たとえ待ち合わせに遅刻したとしても、彼らのうちの誰かが約束したことをしないという場合を考えることができないぐらいになっている。[. . .]

この問題もこの年代の若者が持つ明白な怠惰さの問題と同じであると私は考えている。彼らが怠惰に見えるのは、彼らが与えられる仕事が無意味なことだからで、彼らが無責任に振舞うのは、彼らがいかなる責任も与えられてはいないからではないだろうか。

ることに意味があると感じられるような仕事と、責任さえあれば、少なくともやる気のある若者は適切に振舞うことができると考えているようです。自分の身の

まわりとか自分の経験を踏まえても、確かにこれは当てはまるような気がします。責任を与えられずに、とにかくやれといわれても結構困りますよね。

 

ただこうしたことがすべての人に当てはまるかといえば、それはちょっとわかりません。『希望格差社会』という本では、人々が将来について描く像に格差が生

じていることを論じています。どのようにすれば、やる気を出すようになるのかがこれからの課題なのではないでしょうか。


希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く