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上野 | kazu634 | 2005-11-05 | /2005/11/05/_176/ |
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新幹線が行き来する上野に来ました。ここを東京での終着点として、色々と回るというのが今日の朝からのプランでした。そして、上野でのお目当ては、
(上野動物園)
ではなく、東京都美術館で行われているプーシキン美術館展です。東京都美術館では日展も同時に行われていましたが、そこは英文学を専門としているわけですから、印象派からピカソのキュービズムまでの西洋絵画の流れを追ったプーシキン美術館展の方に興味を抱くのは当然の流れ。というわけで、プーシキン美術館展だけを見ることにしました。
(東京都美術館前の広場)
自分が理解した範囲で書いていくと、印象派というのは、「それまでの絵画が対象をありのままに描く」と主張しながらも油絵の具を塗りたくっており、それは目に映る像とかけ離れているという反発から生じているようでした。そして、それに対して折衷的なポスト印象派というものが登場します。そして20C絵画にとって大きな影響を与えたのがマティスのフォービズムです。フォービズムは感覚を重視し、「色彩はデッサンや構図に従属するものではなく、芸術家の主観的な感覚を表現するための道具として、自由に使われるべきである」と考えました(Wikipedia:「フォービズム」の項から引用)。こうして画家の主観を絵画に投影することが可能になりました。こうした革新的なフォービズムを受けて、ピカソのキュビズムが生まれました。キュビズムは、「ルネサンス以来の「単一焦点による遠近法」の放棄(すなわち、複数の視点による対象の把握と画面上の再構成)」と「形態上の極端な解体・単純化・抽象化」を特徴とします(Wikipedia:「キュビズム」の項から引用)。このようにして、画家が描くものに対して優位な立場を得てきたと言えることができるようでした。
11/07 追記
朝日新聞のサイト上で特集が組まれていました。ここです。