blog/content/post/2006-08-05-00000288.md

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title: 悩み
author: kazu634
date: 2006-08-05
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- つれづれ
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 現在、大学院生を続けていくのかどうかということで悩んでいる。もともと学部生の頃から大学院に進学することには反対されていた(特に母親)。でも、ある程度自分で学費を貯めて本気であることを示した結果、特に父から反対されることはなかった。
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 それでも、昨年の夏ぐらいから父に老いが感じられるようになってきた。それまでは周囲の人を巻き込んでまで騒ぎを起こすようなことはなかったのだけれどどちらかと言えば何でもないことを母が大騒ぎするのが普通だった、ちょっとした事件があった。そうした騒動を何とか自分が収集したのだけれども、ちょっと父のことが心配になってきていた。そして、今年の5月に実家に戻ると、父に「歯が悪くなって抜いてきた」と言われて見てみると、前歯が結構なくなっていた。ショックだった。
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 もともとうちの両親は年をとってから自分と弟を産んだので、父はすでに年金をもらっていて、母ももうじき年金をもらう。時間さえかけて先生たちについて行き、つねにチャレンジを続けていけば、いつかは常勤の大学の先生になれるだろう。でも、「時間をかけさえすれば」という時の時間ってどれぐらいなんだろうたぶん10年ぐらい。
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 他人に比べて自分には時間的な余裕がないと感じていたので、これまでは脇目もふらずに突っ走ってきた。でも、自分が研究者としての「芯」みたいなものを形成するにはまだまだ時間がかかることをこの前の構想発表では痛感させられた。すでにある体系に有意義な知を付け加えるには、その体系を十分に理解する必要がある。しかし、その時間が自分にはあるのだろうか?
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 おそらく23年はまだまだ突っ走っていけると思う。頑張れば。でも、その先はどうなんだろう両親は確実に老いていく。これまでも反対を押し切っているという罪悪感を感じつつ、また心配しつつ、それを振り切りながらやってきていた。これからも突っ走っていった場合、その罪悪感に押しつぶされてしまわないか不安だ。
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 今ならばまだ就職することも可能だ。博士課程後期に入ってしまえば、それも難しくなる。ここで悩むことは無駄ではないように思ってきた。指導教官がオランダから帰ってきたら、相談してみようと思う。進学するにせよ、就職するにせよ、おそらく自分は来年も博士課程前期に所属していることになるだろう。
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