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KVMで仮想環境を整えてみる – (3) | kazu634 | 2011-07-24 | /2011/07/24/_1719/ |
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今までの説明でとりあえずゲストOSをインストールするところまでは出来ましたが、これだと何かと不便なので、PXEブートでインストールする環境を作ってみます。
PXEブートとは
Wikipediaによると、次のようにありました:
Preboot eXecution Environment(PXE)は、コンピュータのブート環境のひとつ。インテルの策定したネットワークブートの規格である。ネットワークブートを利用することにより、ストレージをもたないクライアントコンピュータや、ストレージに別のOSが導入されているクライアントコンピュータがサーバ上のOSイメージを使用して起動できる。
要するにネットワーク経由でOS起動イメージを配布して、ブートしてしまう方式です。PXEブートの環境で、OSインストール用のブートイメージを配布してあげるとCDとかを直接コンピュータに入れなくても、ネットワーク経由でOSインストールが出来てしまうのです!PXEブートでOSインストール用のデプロイメントサーバを構築すれば、ゲストOSを起動してあげるだけでOSの自動構築が出来る環境を整えることができます。
PXEブートサーバの構成
私の大雑把な理解だと、PXEブートは以下の手順で進行します:
- PCの電源をONにする
- DHCPサーバがブートイメージを配布するTFTPサーバのIPアドレスを通知する
- 通知されたTFTPサーバにアクセスし、最低限の環境を起動するためのブートイメージ(=syslinux)をダウンロードする
- ダウンロードしたブートイメージから最小限の環境が起動される。その環境から実際のOSブートイメージがダウンロードされる(複数OSブートイメージの中から起動するブートイメージを選択させることも可能)
以上のことからもわかるように、PXEブートサーバには、
- syslinux
- DHCPサーバ
- TFTPサーバ
が必要になります。
つづく