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iPhoneで英英辞典の Cobuild が使用できた! | kazu634 | 2011-09-03 | /2011/09/03/_1733/ |
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先日ふとしたことから iPhone で Cobuild (という英英辞書)が使用できることがわかりました。この辞書、他の辞書とは異なる説明の仕方をしてくれることから、英作文をするような一部のコアな人からはとても人気のある辞書なんです。
はじめに
辞書の立ち位置には大まかに言って2つの立ち位置があります。
- 規範的(normative)
- 記述的(descriptive)
このうち規範的というのは、皆様が高校生の時に使ったような一般的な英和辞典や国語辞典を思い浮かべてくれるといいです。規範的な立場を採用する辞書は「この言葉は〜という意味であるべき」というスタンスを採用します。だから、例えば「ら抜き言葉」を批判する人たちは「あるべき言語使用」を念頭において規範的な立場に立って批判をしています。
それに対して記述的な立場では、「この言葉は現在〜という意味で使われている」というスタンスを採用します。そのため、この立場にたった場合「ら抜き言葉」は現在の言語使用の実態を描写していることに過ぎません。それに対する価値判断は伴っていません。
Cobuildとは
Cobuildは記述的なアプローチを採用している辞書です。例えばこの前カナダの友達が「The chance of snow」とTwitterでつぶやいていたので、”Chance”を引いてみます:
Cobuildではこのように、実際に使われている表現で言葉を説明してくれます。上記の解説から私たちは次のことがわかります:
- chanceという言葉は名詞で「chance of」という使い方をされることが一番多い
- 「chance of A」というのは「Aが起こる可能性がある」という意味だ
- 用例からAには名詞でも、動名詞でも使えるようだ
このように上記の解説からここまで読み取ることができて、非常に情報量が多く、また現実の言語使用を反映しているため、より自然な表現の英語の用法を知ることができます。これが大きな売りなんです。
個人的には辞書は、規範的なアプローチよりかは、記述的なアプローチをしてほしいと思います。そのほうが外国語話者にはありがたいですから。