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『新版Perl言語プログラミングレッスン入門編』第8章 | kazu634 | 2008-02-25 |
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「もっと正規表現」というセクション名だよー
簡単なマッチ
「=~」という演算子を用いて色々とごにゃごにゃする。
$str =~ /\d+/
とすると、数字列が存在すればTrueを、存在しなければFalseを返す。
マッチした範囲を取り出したい!
特殊な変数「$&」を用いると、マッチした範囲を取り出すことができる。
use strict; use warnings; my $str = "The price is 300yen."; if ($str =~ /\d+/) { print "$& is the number\n"; }
この場合は、「$&」には「300」が入る。
マッチした範囲を複数取り出す!
特殊変数「$&」はマッチした部分を取り出すのに役に立ちます。こいつを使うのはマッチさせたい箇所が一つだけのとき。もし文字列の中でマッチさせたい部分が複数ある時は$1, $2, $3, …, $nを用います。$1, $2, $3, …には正規表現の中で()に囲まれた部分が自動的に設定されます。
use strict; use warnings; my $str = "168, 57, 37"; if ($str =~ /(\d+), (\d+), (\d+)/) { my $height = $1; my $weight = $2; my $age = $3; print "Height: $height\n"; print "Weight: $weight\n"; print "Age: $age\n"; }
こいつの別な書き方としては
use strict; use warnings; my $str = "168, 57, 37"; if ($str =~ /(\d+), (\d+), (\d+)/) { my ($height, $weight, $age) = ($1, $2, $3); print "Height: $height\n"; print "Weight: $weight\n"; print "Age: $age\n"; }
上の二つのプログラムは「コンマで区切られた数字列を取り出す」という見方で作られている。仮に(数字列に限らず)「コンマで区切られた文字列を取り出す」という視点に立てば次のようになる。
use strict; use warnings; my $str = "168, 57, 37"; my ($height, $weight, $age) = split(/,/, $str); print "Height: $height\n"; print "Weight: $weight\n"; print "Age: $age\n";
ちなみに複数マッチするように正規表現をくんだとき、「$& = $1」である。また「$1, $2, $3, …, $n」は左括弧の順で代入されていく。
\1という表記
\1は正規表現の中で用いて、直前の正規表現と同じものを指します。例えば「/[bcdfghjklmnpqrstvwxyz]([aeiou])\1」と表記することで、
- see
- too
などにマッチする。「()」は必須。
変数$_とパターンマッチ
単に「/^From:/」と書くと、デフォルト変数の$_がパターンマッチの対象になる。
簡単な置換
基本は
s/置換前/置換後/
という形。例としては
use strict; use warnings; my $str = "How I wonder what you are.\n"; $str =~ s/what/who/; print $str;
こいつはマッチするのが複数あっても、最初の一つだけしか置換しない。全部置換させたい場合は「s/置換前/置換後/g」と表記する。
特殊変数$&を置換で使う
言うまでもなく「$&」はマッチした部分を指す。
use strict; use warnings; my $str = "How I wonder what you are.\n"; $str =~ s/what/\*$&\*/; print $str;
こいつだと、マッチした部分を「*」で囲んでいる。
マッチした部分の削除
「s/置換前//」と表記する。
特殊変数$1, $2, $3, …の利用
マッチの時と同じように、()でくくったパターンにマッチした文字列を左括弧の順に$1, $2, $3, … という特殊変数で得ることができます。
use strict; use warnings; my $str = "The price is 300yen. The distance is 120km.\n"; $str =~ s/((\d+)([A-Za-z]+))/$2<$3>/g; print $str;
式を評価する修飾子 /e
修飾子「/e」をつけると、置換後の部分をPerlの式として評価(計算)してくれます。
use strict; use warnings; my $str = "How I wonder what you are.\n"; $str =~ s/\w+/ucfirst($&)/eg; print $str;
メタ文字 \b
正規表現でメタ文字 \b は、単語の境界にマッチするものです。
tr///による置換の例
use strict; use warnings; my $str = "How I wonder what you are.\n"; $str =~ tr/A-Za-z/a-zA-Z/; print $str;
tr///の使い方
ここで使われている「tr///」は、次のような形式で用い、文字を置換したり削除したりするのに用いられます。使用例は
tr/置換元の文字リスト/置換先の文字リスト/オプション
という感じ。tr///の戻り値は置換(あるいは削除)した文字数になります。
tr///の慣用句(1): 英大文字の数を数える
my $str = 'This is Perl.'; my $count = ($str =~ tr/A-Z/A-Z/); print $count, "\n";
tr///の慣用句(2): $nameを$unameに代入し、$unameの方だけをすべて大文字にする
my $name = 'Hiroshi'; (my $uname = $name) =~ tr/a-z/A-Z/; print "\$name = $name\n"; print "\$uname = $uname\n";
tr///の慣用句(3): 英小文字を削除する
my $str = 'Yahoo!JAPAN & Yahoo! (USA)'; $str =~ tr/a-z//d; print "|$str|\n";
tr///の慣用句(4): 英数字以外を1個のスペースに置換する
my $str = 'Yahoo!JAPAN & Yahoo! (USA)'; $str =~ tr/A-Za-z0-9/ /cs; print "|$str|\n";