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ネットの影響力について kazu634 2005-08-28 /2005/08/28/_108/
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つれづれ

梅田望夫氏のブログで、9月5日号のFortune誌にSteve Jobsのスタンフォードでの卒業演説が載っているという記事があった。この記事はネットで評判になっているから、Fortune誌でも掲載することにしたという旨が書いてあったという。そして梅田さんは、Fortune誌だけでなく日経新聞でも同様に、ネットの後追いが起きていると指摘している。

莫大なコストをかけて取材している雰囲気は伝わってくるけれど、ネット上で毎日色々読んでいる人たちにとって目新しいことはほとんどない。テーマゆえ、素材の多くがネットの後追いになるのは仕方ないけれど、もう少し工夫しなきゃねぇ。これじゃあ「読者層はネットで何もしない人」と自己規定しているみたいだ。今後に期待をしてはいるのだけれど。

このように梅田さんは述べているけれども、この考えはネットの力を過大に評価しているのではないかと思う。つまり、皆が皆ネットを最大限に活用しているわけではないのではないかと思うのだ。

いま、私は大学院生というとても曖昧な立場にある。立派な大人と言われればそうだろうし、とはいえまだまだ学生でもある。将来のこと、特に職業の選択について同級生と話すことも多い。このような悩みを抱えた私たちのような立場からすれば、Jobsのスピーチはとても考えさせるもので、私は将来について話し合った友人みんなにこのスピーチの存在を教えている。皆、このスピーチの存在を知らなかったのだ。つまり、私の周りだけかもしれないが、ネットを有効に活用し情報を収集できていない人が多いのである。

私の周囲のこのような状況を考慮すると、ネットで話題になっていることを紙の媒体で取り上げることに意義はあると思う。まだまだ世間一般にはネットの情報というものは流通していないのではないだろうか。そして、ネットに流通している情報にも、読むべき価値があるものがある、ということに多くの人は気づいていないのではないだろうか。もちろん、『電車男』みたいに有名になってしまった例外はあるけれど。このようなことを、梅田さんのブログを読んでいて感じた。