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Googleについて kazu634 2005-08-31 /2005/08/31/_111/
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つれづれ

Googleについての記事を見つけたので、それを要約+コメントしてみました。

Googleが本気でこうしたことを行おうとしているのであれば、世界は変わるだろうけれど、本当にこうしたことは出来るのだろうかちょっと疑問です。


先日、GoogleのCEOが演説を行った。その演説は、

“Our users want the world to be as simple, clean, and accessible as the Google home page itself,” said Google CEO Eric Schmidt at a press conference held in their corporate offices. “Soon, it will be.”

拙訳

「GoogleのユーザーはGoogleのホームページのように単純で、さっぱりしていて、アクセスしやすいものに、世界になって欲しいと望んでいる」と、GoogleのCEO、エリック・シュミットはGoogle本社で行われた記者会見で発言した。「じきに、そうするつもりだ」

と、このように発言し、現実世界にあるものですらコンピュータ上でGoogleを検索するように、検索できるようにするのがGoogleの目標だと宣言したのである。そして次のように記事では述べられている。

As a part of Purges first phase, executives will destroy all copyrighted materials that cannot be searched by Google. […]
As a part of Phase One operations, Google executives will permanently erase the hard drive of any computer that is not already indexed by the Google Desktop Search.
“We believe that Google Desktop Search is the best way to unlock the information hidden on your hard drive,” Schmidt said. “If you havent given it a try, nows the time. In one week, the deleting begins.”

拙訳

Googleによるインデックス化の第一段階として、Google社の重役たちはGoogleによって検索できないすべての著作物を壊すつもりだ。省略
第一段階の一部として、Google社の重役たちはGoogle Desktop Searchによってインデックス化されていないコンピュータのハードディスクを永久にその存在を抹消するつもりだ。
「Google Desktop Searchはハードディスクに隠されている情報を明らかにする最適の方法だと我々は信じている」とシュミットは言った。「まだ試していないのなら、今がその時だ。一週間後には、消去は始まる」

こうした動きというのは、つまり、「現在のウェブでGoogleによって検索できないということは、その存在がなかったものにされることに他ならないことだ」という考えを反映しているのだろう。こうしたGoogleの発表に対して、John Battelle氏が「一年前に、GoogleはGoogle Print計画のために地球上にあるすべての本をスキャンすることを申し出た。そして、今、Googleはそれ以外の本は燃やすと約束したのだ」として批判している。現在のウェブ上におけるGoogleの影響力を考え、そして今回の発表を聞けば、このような発言も納得できるものだろう。

それだけでなく、Googleは人のDNA情報すら蓄積し、検索することが出来るようにしようと考えている。ウェブと同じように小さなロボットを現実世界にばらまいて、人のDNA情報をすべてスキャンしつくそうと計画している。

Google-Watch.orgの創設者であるBrandtはGoogleのこうした宣言と新たな社是について懸念を表明した。

Until yesterdays news conference, the companys unofficial slogan had been “Dont be evil.” The slogan has now been expanded to “Dont be evil, unless its necessary for the greater good.”

拙訳

昨日の演説までは、Googleの非公式のスローガンは「邪悪になるな」訳者注・「マイクロソフトのようにはなるな」という意味だった。そのスローガンは現在、次のように拡張された。「よりよいことのために必要でないのなら、邪悪にはなるな」

このように、”Dont be evil”というスローガンを基にこれまでGoogleは頑張ってきたのだけれど、もしこのようなことを行ってしまったら独占禁止法違反をしてでもWindowsの売り上げを守ろうとしていたマイクロソフトとどこが異なるのだろうか、というのが正直な感想。実現したら、全く別の世界になるだろうけれど、抵抗にあって現実のものにはならないような気がする。

だが、こうしたことですら宣言してしまえるアメリカの懐の広さには感服してしまう。Winnyの作者は著作権の概念を変える意図でWinnyを作成したそうだが、それはつぶされてしまった。アメリカではそうした発言すら許容されてしまう。この違いが、現在のアメリカの発展を支えているのだろうか