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『県庁の星』 | kazu634 | 2006-03-22 |
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織田裕二と柴咲コウが主演の『県庁の星』を観てきました。柴咲コウがかわいかったでやす。。。
『県庁の星』のあらすじはというと、県庁のエリート官僚・野村(織田裕二)が自分の出世をかけた一大プロジェクトのために民間研修に赴くことになり、研修先のスーパーでパートの新崎(柴咲コウ)と出会う。当初は官僚根性丸出しの野村だったが、一大プロジェクトの担当からはずされ、スーパーの惣菜部門でも「役立たず」の烙印を押されてしまう。同じ時期にスーパーも消防法違反の疑いで査察を受け、次回までに倉庫や通路に氾濫した在庫の山をどうにかしなければ営業停止を命じることになると脅される。そこで、新崎は野村と組んでスーパーの改革を始めることになる。その改革は成功し、スーパーの人々に次第に野村は受け入れられていく。新崎との仲も深まっていき、野村が企画した弁当も飛ぶように売れるようになる。そうして研修期間が過ぎ、野村は県庁へと帰っていく。県庁で野村は、自分が手がけた一大プロジェクトがいかに役人の意識でつくられているかを議会で告発するが、結局はもみけされてしまう。だが、野村は県庁の役人の意識改革を行うことを決心し、それを新崎に報告するために研修をしていたスーパーへ向かう。野村がスーパーに着いたとき、ちょうど消防署による査察が行われていたが、野村・新崎の改革のおかげで査察は無事に終わる。野村は新崎をデートに誘って、この映画は終わる。
観ていると、『交渉人・真下正義』と似ているような印象を受けた。『交渉人』では、真下ははじめ電車を統括している人々からうさんくさく思われていたが、次第に認められていき、最期には受け入れられていった。『県庁の星』でも、野村ははじめスーパーの店員から白い目で見られていたが、次第に認められていき、そこで得たノウハウを県庁の役人へ植え付けようと、つまり役人の意識改革をしようとしている。こういう点で、二つの映画は似ている気がした。
ただ、『交渉人』は最初から組織の中で認められていて、映画のエピソードが終わった後はさらにその信頼が増すように描かれていたのに対して、『県庁の星』では最初認められていたエリート官僚が挫折し、そして全く新たな視点から県庁を変革しようと努力する姿を描こうとし、そこで再び壁にぶつかる姿を提示している点で、二つの映画は対照的なのだろう。
感想としては、野村は一度大きな失敗や挫折感を経験しても、そこからはい上がれる凄い人だなぁ…とでもなりますでしょうか。そんな人に自分もなりたいです。